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15年前

今から15年前、関西では阪神大震災があり、関東では地下鉄サリン事件がありました。

その頃、亜佐美先生は中学生、武史先生らは小学生、一美先生や勇気先生は幼稚園、保育園生でした。



夏というと僕ら野球オタクに言わせてみるとやはり「高校野球」。毎日激しい熱戦が繰り広げられています。日中は子どもたちと過ごしているのでテレビで観戦とは行きませんが、インターネットをちょこちょこ使いつつ中継を見てしまうほど、経過、結果が気になります。

プロ野球と異なり、プレーが下手なのでいきなり想像もできないエラーをしたり、精神的な弱さが出たり奇想天外なことが起きることとやはり負けたら「引退」という緊張感がたまりません。野球の世界では、5点あればセーフティーリード(安全得点差)と言われておりますが(満塁ホームランを打たれても1点勝っているので)、最近の高校野球のでは、パワーの向上か、道具の進歩なのかワンチャンスですぐに大量点(現に先日行われた早稲田実業対中京大中京の試合で早稲田実業は1イニング7点と12点をとりました)。最後の最後まで結果が分かりません。なんでも今日の4試合目も9回裏に3点差が同点になったのだとか。

故に高校野球はファンが多いのでしょう。


さて15年前、僕は高校3年生でした。

そして15年前の今日は春の選抜優勝校である観音寺中央高校に延長の末サヨナラ勝ちをしてBEST16を決めた日です。夏の甲子園初出場の僕の高校にとっては歴史的な一日でした。そしてその翌々日PL学園に負けました。

負けた次の日にはすぐに学校へ帰る。歴史的勝利の3日後にはもう藤沢です。あれだけの熱闘をしていても負けてしまうとすぐ現実。始業式まで10日、宿題もやっていないので大変です。進学のことも考えなければなりません。華やかな甲子園球児も負けてしまっては唯の高校生です。



ただ、高校野球を語る上で、高校野球らしさを一番感じる点は負けるシーンにあると僕は思っていて、最後のバッターが1塁ベースでヘッドスライディングをしたり、ベンチ前で甲子園の砂を集めるシーン、チアガールがスタンドでお祈りするシーンなどはこれぞ高校野球と言っても過言ではないでしょう。むしろ全国優勝する高校は全国約4000校の中で1校だけなので3999校は涙を流して高校野球を感じているのです。


僕PL学園に負けた時、初めて「これが高校野球だ」と感じました。負けて始めてわかる高校野球(優勝できなかった負け惜しみかもしれませんが)。ナイターで照らされたベンチ前で砂を集めている自分が、今まで自分があこがれてきた高校野球像と重なった瞬間でした。


甲子園は竜宮城と同じで帰ったら現実。今では本当に行ったのか自分を疑ってしまいます。




子どもたちには、全国優勝を目指してほしい。でもできないかもしれない。甲子園に出場できないかもしれない。でもそれぞれの高校野球を全うして欲しいと思います。


僕は自分の果たせなかった夢を子どもたちに託してノックを打ち続けようと思います。何気に達成できなかった分、今の子どもたちとの練習が楽しい。15年たってそんな気がします。

by f-table | 2010-08-16 20:12 | スタッフ日記
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