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名将の教え

14年前。

相手は現在甲子園で8強に名を連ねている強豪校。

あれも暑い日でした。

一死二三塁、2点リードの終盤。

それまでベンチウォーマーだった私に監督の声。

「タイム!岩﨑行け!(キャッチャー)」

スクイズを警戒してピッチャーの投球を組み立て

1点も与えるな。との監督さんのお考え。


※スクイズとは?
スクイズとは得点を「搾り出す」という意味で、
三塁に走者がある時に攻撃側がとりうる戦術である。
三塁走者は投球と同時に本塁に走り、打者はバントをする。
打者と三塁走者が連携して行うので、確実なサインプレイが必要となる。
スクイズは成功すれば得点となるがその分、失敗した場合は三塁走者が
アウトになる可能性が高くなる為、大きなリスクを負うプレイ。


「スクイズくるぞ!!」

何度も監督やチームメイトがベンチから声を出す。

当然その声は相手チームにも聞こえている筈。


・・・初球がボールになると不利になるし・・・』

・・・これだけ警戒しているのがバレバレ・・・

・・・さすがに1球目からは来ないだろう・・・


サインを出す相手の監督、バッター、ランナーを注意深く

観察しながら、短い時間で出した私の決断。

『初球スクイズはない。』

自信を持ってピッチャーにサインを出しミットを構える。


その初球・・・

・・・

・・・

スクイズ・・・1点献上

その刹那、キャッチャー交代の声・・・

なんと1回もボールに触らずに交代。

キャッチャーなのに・・・

その後、約1ヵ月は試合に出ることはありませんでした。



先日甲子園で活躍している当時と変わっていない名将を

久々に見て当時の記憶が蘇り、考えてプレーすることの大切さを

future野球部にも伝えようと思いました。

前置きが非常に長くなりましたが、そんな思いから本日の練習は・・・

野球を知ること。

状況に合わせた守備の動き。ランナーの動き。等々。

1年生にはまだまだ難しい練習だったかも知れません。

勿論、守備の動きは全く出来ませんが、ランナーの動きに関しては

昨日よりも理解してくれたと思います。

ただ走っていた昨日までよりも、少し野球を理解して自分で状況を

判断し走塁できるようになりました。

考えて決断したからこそ上手く出来た時は、きっと嬉しくて楽しかったと思います。


『野球とは移り変わる状況の判断と個人プレーの結集である』


あれから14年経った今、当時の私達の名将が教えてくれたように

私もfuture野球部に伝えて行きたいと思います。

by f-table | 2009-08-20 21:42 | スタッフ日記
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