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桜、サムライ、日本人


ほんのりと寒かった今年の春も桜と共に終わりを告げ始め
ほんの少し前までは右も左も分からなかった1年生の子ども達が
今では2年生になり、すっかり先輩風を吹かせ始めました。

春休みも終わり本格的にプログラムが始動。
慌しい日々はもう少しだけ続きそうです。

たまにジャージ以外に服を着ていると子ども達がよって来て
「今日何かあるの?」を連呼。しまいには「服持ってたんだ・・・」
なんて呟かれてしまう今日このごろ

基本は黒ジャージと青のウインドブレイカー
お洒落番町から対極の位置にいる男、どうも道上です。


最近の子ども達はとてもお洒落だという話。
今年も野球プログラムは大人気という話。
新たな人気プログラム「英語バスケ」の話。
サッカープログラムに立派なゴールが常備された話。
センター北の体育館がすでに大人気な話。
書道1級まで来た猛者達が増えてきた話
クリスマスの僕のとても悲しい話。

などなど書き溜めた話題が津々浦々とありまして、どれにしようか迷うのですが
今日はちょっとだけ子ども達から寄道して「桜」のお話。

春といえば最早、日本人の定番「桜」
桜にまつわるエピソードなんて山のようにあるのですが
考えてみれば、

どうして数ある綺麗な花の中で「桜」だけがこうも愛されるのか、
そもそも花は咲きますが分類は「木」です。
椿も金木犀も百合もバラもあるのに、この国では「桜」が大人気です。

私も全ても植物の中で桜が一番好きです。

きっと人それぞれ理由はあるのですが、多くの人が美徳を感じる一つが
その「散り様」。桜は散るから美しいとまで云われ、僅かな合間に咲き誇こる
桜と見事な散り様に多くの日本人は心を奪われます。

日本という国で「桜」の花がこれほどまでに敬愛される最大の理由は
美しさでは無く、その見事な散り様にあると分析する学者さんが多数います。

私も桜は散るから美しいと思います。
そして1000年ほど前から根付く武士の文化は桜を最大の美徳とし
明治、大正、昭和とその美徳は語りつがれ現在の日本人の気質を形成したという説があります。

散り際に美を見出すというのは日本人特有の個性の一つであると私は思います。
さて話は変りますが、日本人が桜を愛でる様に、欧米(特にイギリスとフランス)の人が愛して止まない花があります。

それが「バラ」
面白い事に私達は桜の見事な散り際に心を奪われるように、多くの欧米人の方もバラの
散り際に心を奪われるようです。しかし、面白いことにバラの散り際は桜とは真逆。
美しい容姿は衰え、枯れ果て、最後に落ちます。
儚く、一瞬の美と共に散る桜を理想に私達とは反対に、美しさのピークを超え醜くなり、
それでもなお「生」にしがみつく、最後の一瞬まで。
そんなバラの姿に欧米の人達が私達が桜の花に抱くような特別な感情を持つそうです。

例年よりも少し遅めに咲いた桜の花が散ってゆく姿を見てふとこの話を書きたく
なりました。

私は生粋の日本人で、桜が大好きで、武士でありサムライでありたいと思っています。
一方でバラを愛する外国の方を理解出来ない面もあります。

私が生きた数十年よりももっともっと世界と関りを持っていくであろう子ども達。

その子ども達には桜を愛する日本人であると同時に

バラの美しさも理解してあげることの出来る日本人であって欲しいと思います。

バイリンガル(多言語)であると同時にバイカルチャー(多文化)

きっとそんな人材がこれからの世界で必要とされいくのでしょう。

舞い散る桜にそんな願い込めました。

桜の意思を胸に子ども達が世界へ羽ばたいていけますように。

Stay hungry,
Stay foolish

by f-table | 2011-04-13 22:07 | スタッフ日記
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