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ピッチャー

どうしてもピッチャーがやりたいという少年がいます。
自分がやりたいポジションを主張してくる子どもは少ないのでピッチャーの重要性と難しさをシャドーピッチング(実際には投げていません)で体感させてみました。

まずはフォームから・・・
いつものように得意気に指導していましたが、なかなか前足の出ないこの少年のフォームを見て気付かされることがありました。

投球フォームで最も重要なのは軸足だと思っておりましたが、もしかしたら着足なのでは・・・?
着足は5足半から6足分が理想的と言われておりますが、無理に足を前に出させようとするとバランスを崩し、かえって体の回旋を阻害し、球威が落ちてしまう結果になります。

しっかりとヒップファーストができて、体重移動しながらも、身体の開きをぎりぎりまでこらえて“粘れる”軸足、内転筋の力がついてくれば、自然とスタンスは広がってくるものです。

だから『何足分』と決めるより力が発揮できる最適な位置を見つけ出すほうが良いのではないかと思いました。
とはいえ、現役時代に監督さんから「フォームの癖はなかなか直らない。悪いバランスの癖を覚えた小学生からやり直せ!!」と言われたことを思い出し、やりやすさを覚えてしまうと力が付いたときに悪い癖が付いてしまうのではないかと不安もあります。

そんなことを思いながら、googleさんで調べてみると着足の重要性指導論を展開するコーチを見つけました。

マー君、ダルビッシュなど球界を代表する投手を育てた、現楽天イーグルス佐藤義則コーチ。
その言葉を記載させていただきます。

「右ピッチャーなら、左足を受け止める力がないといいボールは投げられない、というのがボクの持論です。最後に体中が前に行こうとするのを止めるのが左足ですから、かなり負荷がかかるわけです。体重や動きをキチッと止める踏ん張る力を付けなければ、コントロールは一定しないんです。これは、ただの筋力トレーニングでは鍛えられないんですね。」

軸足も勿論重要ですが、その軸足を生かす着足がなければ意味がないと言うのです。
ピッチャーが投げなければ野球は始まらないが、キャッチャーが座ってくれなければピッチャーは投げられないという理屈に良く似ていますね。

私にはどちらの方が大切かは分かりませんが、どちらも大切なことに変わりはないので、バランスを重視して指導していきます。

バランスを鍛えることは、その時使われる筋肉も鍛えられますので、小学生は特にスクワットとかさせなくても、バランストレーニングをするだけで充分だと私は思います。バランスがついてきてからスクワットなどの筋トレをメニューに入れていけばいいのではないかと思います。

このままピッチャーを続けていけば、いつか必ず行う“きつい”下半身トレーニングは避けては通れないエースの宿命です。

誰よりもその宿命に立ち向かうことが出来れば、きっと炎天下の決勝戦、最終回ツーアウト満塁のピンチもしっかりと投げ切ってチームを勝利に導く、「真のエース」になることでしょう。

そんな日を期待してこれからも一緒に頑張っていきます。

by f-table | 2010-07-15 21:33 | スタッフ日記
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